ストレッチ

仙腸関節ストレッチについて – ストレッチの方法やメリット

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腰痛に悩まされる人は、世の中にたくさんあふれています。もはや国民病と言っても過言ではないほど、多くの人が腰痛に悩まされるものです。

原因がはっきりわかれば、治療を施すことでしっかり痛みが改善されることも期待できますが、腰痛の原因はとても複雑で、その原因を解明するだけでも時間がかかってしまうこともあります。

そんな腰痛の原因の1つに、仙腸関節と呼ばれる関節の関わりが挙げられます。あまり聞きなれない関節の名前に、首をかしげる人もいるかもしれません。仙腸関節はあまり広くは知られていない関節ですが、実はとても重要な役割を担っている関節であり、この関節に異常が発生することでも腰痛を発症してしまいます。

そんな仙腸関節の凝りや歪みを改善できれば、腰痛もおのずと改善される可能性が高くなりますが、改善方法として現在注目されているのが仙腸関節ストレッチです。では、仙腸関節ストレッチの詳しい内容やメリットとは、いったいどんなものなのでしょうか。

仙腸関節とストレッチ

仙腸関節とストレッチ

ストレッチ法を知る前に、まずは仙腸関節のことを詳しく理解しておくと、ストレッチの効果にも差が出てくるはずです。仙腸関節とは、骨盤の「仙骨」と「寛骨」の間に位置する関節です。

わずか数ミリの隙間しか空いておらず、2つの骨の間は靭帯によって強く結び付けられているため、仙腸関節はよく動く関節というわけではありません。もちろん、自分で動かそうと思って簡単に動かせる関節でもないため、その存在を意識することは難しい関節ともいえます。

ですが、そんな仙腸関節に思わぬ力や負荷がかかり、歪んでしまったりずれてしまうことで、腰痛を引き起す原因となってしまうのです。

そのため、陰ながら重要な役割を担っている仙腸関節のストレッチが効果的で、腰痛改善に役立つと言われています。

仙腸関節ストレッチが効果的な理由

腰痛やぎっくり腰などの腰にまつわるトラブルには、仙腸関節が関係していることが多いため、日ごろから大事にいたわる必要がある関節です。ですが聞きなれない関節でもあるうえに、存在を自覚することも難しいため、なかなか大事にするという意識が芽生えないのも、仕方がないと言えるでしょう。

だからこそ日常的にあえて動かすことを意識し、積極的に仙腸関節に働きかける動作をすることが必要とされているのです。仙腸関節を鍛え、正しい場所に位置づけることで腰痛を防止し、痛みを改善できるようになります。

そのために効果的なのが、仙腸関節ストレッチです。仙腸関節ストレッチとは、仙腸関節にアプローチし、この関節を積極的に動かすことを意識したストレッチ法です。

仙腸関節ストレッチの目的

仙腸関節のストレッチは、仙腸関節が正しい機能を取り戻すことを目的としています。仙腸関節に異常が発生すると、腰痛の原因にもなってしまいますが、主な異常は、歪みやずれによるものです。

仙腸関節の隙間はわずか数ミリととても狭いため、少しの衝撃や悪い姿勢の持続で左右に存在する仙骨や寛骨が乗り上げてしまったり、引っかかってしまうことで、関節の動きが悪くなってしまいます。

関節はそもそも、骨と骨の間に存在し、互いにかかる衝撃を緩和する緩衝材のような役割を担っていますが、異常が発生するとその役割を果たせず、動きが悪くなってしまいます。

仙腸関節ストレッチは、このような状態が発生した時や、それを防止するための働きかけの運動であり、実践することで正しい機能を取り戻すことを目的として行うものです。

仙腸関節ストレッチ法とは

仙腸関節ストレッチ法とは

仙腸関節に異常が発生してしまう原因は様々です。座りっぱなしや立ちっぱなしなどの、腰に負担がかかる悪い姿勢が続いたり、スポーツなどによって急激に強い負荷がかかってしまったりと、異常をきたしてしまう原因はたくさんあります。

特に女性は、出産を経験することにより骨盤が歪みやすいものです。骨盤が歪んでしまった結果、仙腸関節にも負担がかかり、同じく歪みやずれを生じさせてしまう可能性が高くなってしまいます。

このような状態が発生しないように、日常生活に潜む悪い習慣を改善したり、仙腸関節ストレッチを実践することで、異常の発生や現状を悪化させることを防止してくれるのです。では、仙腸関節のストレッチとはいったいどんな方法があるでしょうか。

仙腸関節ストレッチ法

パターン1
①両足をまっすぐ伸ばした状態で床に座ります。
②片足を上げて曲げ、かかとをもう片方の足の太ももの上にのせます。
数字の「4」を描くようなイメージです。
③その状態を維持しながら、伸びている足を自分の方にゆっくりと曲げながら、寄せます。
④この状態を30秒ほどキープします。
その際ゆっくり呼吸しながら、お尻の筋肉が伸びていることを意識しましょう。

パターン2
①両足を肩幅程度に開き、膝を曲げて少し前かがみになります。
②お尻を意識して、できるだけ後ろに突き出すようにします。
③その状態で顔を上げ、背筋を伸ばすようにします。
④その状態のままゆっくり上半身を左右にひねります。

パターン3
①床の上で、両足をまっすぐにのばして仰向で寝ます。
②片方の足を曲げながら、自分の胸の辺りまで引き寄せます。
③さらに上体に引き寄せながら、お尻の筋肉が伸びていることを意識します。
④その際、もう片方の足がまっすぐ伸びた状態のまま、しっかり床についていることを意識するようにします。ゆっくり呼吸することも意識します。

パターン4
①硬式のテニスボールを2個横に並べた状態で、ガムテープなどでしっかり固定します。
②尾骨の右上45度あたりに存在している仙腸関節にボールが当たるようにしながら、ボールの上に仰向けで寝ます。

仙腸関節ストレッチのポイント

仙腸関節ストレッチを行う際のポイントとは、どんなことでしょうか。仙腸関節ストレッチのポイントは、お尻の筋肉がしっかり伸びていることを意識することです。

仙腸関節は、お尻の筋肉と深い関わりがあるため、お尻の筋肉が伸びることで刺激され、凝りがほぐれ正常な動きができるようになっていきます。また、テニスボールやストレッチポールなどを使いながら、仙腸関節を直接刺激することも効果的です。

その際、強い力を加えず優しく刺激することがポイントです。また、ストレッチをする時には、筋肉をしっかり伸ばすことや、ひねることを意識しながら実践すると効果が高くなります。

ひねりながら伸ばす動作や、脚を引き付けて戻す動作により、仙腸関節が刺激され、正常な機能を取り戻す手助けをしてくれます。

仙腸関節ストレッチのメリット

仙腸関節ストレッチのメリットは、仙腸関節に発生した凝りや歪みを改善し、正しい機能を取り戻せることです。ささいなことで発生してしまった異常や、長時間にわたって積み重なった要因で発生した異常を改善するために実践するものです。

仙腸関節ストレッチによって、関節に直接アプローチすることで症状が改善され、異常発生の防止にもつなげてくれます。また、仙腸関節に異常が発生する原因は、日常生活の中にもあふれています。

パソコン社会と言われる現代社会において、長時間パソコンを使用することで悪い姿勢が続いてしまう人もたくさんいます。椅子に座りっぱなしの状態が継続されれば、必然的に仙腸関節に負担がかかりやがて悲鳴を上げることになるのです。

仙腸関節という関節の存在を意識し、日ごろからストレッチを行い積極的に動かし、鍛えることでこれらの異常発生を防ぐことができるようになります。

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